骨格の歪みを放置する弊害と骨格矯正の効果
骨格や骨盤を矯正する意義
骨格の歪みやズレは一つ一つは数ミリ~0.数ミリのほんの微細なものです。
しかしこのほんの少しのズレや歪みは骨格が持っている構造のバランスを崩し、本来の働きを損ね、関節の痛みや筋肉のコリはハリを生み、いろいろな問題を引き起こします。
カイロプラクティックではこの関節の遊びの消失やひっかかりの発生、筋肉の緊張バランスの崩れがが関節の正常な働きを阻害し、神経の働きにまで悪影響を及ぼしていると考え、その解消を図ります。
整形外科では永らく、器質的病変(関節がすり減っているとか椎間板が損傷しているとか)の有無のみで診断し、こういった構造(仕組み)のひずみや機能(はたらき)の異常は見過ごされてきました(レントゲンに映らないですし…)。近年ではその間違いに気づき、カイロプラクティックやオステオパシーのように関節の中の正常な運動を取り戻すことで症状を治療する潮流もようやく起こってきているようです(AKA博田法など)。
そしてその一方でこういった骨格の歪みやズレを放置しておくと器質的病変(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患)につながる可能性があります。
機能(はたらき)の問題
一つは関節の機能(はたらき)に支障が出る事です。身体のどこかに動きの悪いところ(正常な働きを出来ない)があるとそれ自体が痛みの原因になります。関節には主体となる大きな動き(例えば膝なら曲がったり伸びたりといったメインの動き)の他に“遊び”(例えば膝なら左右前後に少しずれたり、外側や内側にねじれる動き)があります。これらの動きが何らかの原因で阻害されると膝は正常な動きが出来ず、曲げ伸ばしに制限が出たり、歩行時の痛みが生じたりします。
また、ある関節に問題があると全く別のところにある関節にしわ寄せがきて、そこが痛みを生じる場合もあります。動かない関節があると目的の動作や行動をするために他の関節が頑張って動く必要があります。それぞれが自分の働きをしっかりこなす必要があるのです。
たとえば腰痛にお悩みの方は、実は腰に問題があるのでなく、背中の関節の動きが悪く、そこが動かない分を腰に負担が掛かっていることはよくあります。
会社でいうなら、だれか一人がサボっていたら、他のメンバーがその人の分まで仕事をしないといけなくなり、頑張っている人が疲労困憊してしまうのと同じです。この時に大切なのは頑張っている人を激励するより、サボってる人にしっかり仕事をさせる事です。
構造(しくみ)の問題
もう一つは構造(しくみ)の改善です。関節の動きが減少すると例えば猫背など、身体に良くない姿勢やアライメント(骨の配置、位置取り)が定着してしまいます。良い姿勢とは身体に最も負担のかからないアライメントの事で、悪い姿勢とは身体のあちこちに負担かかかるアライメントの事です。よって骨格の歪みやズレで悪い姿勢が定着し、正しい姿勢が取れなくなると、崩れた重力バランスが常に身体の組織に負担をかけ、関節の変形や筋肉の緊張などの問題を生みます。
例えば腰の関節が屈曲(前にお辞儀した状態)で引っかかりが生じていたら、腰が猫背になり背すじを伸ばせなくなります。長い間座っていた後に立ち上がろうとすると背中が伸びない人は要注意です。椎間板に負担がかかり、腰部椎間板ヘルニアになりかねません。この場合、腰の骨に伸展(背すじを反らす状態)の動きをつけてあげる必要があります。
神経の問題
そしてもう一つは神経伝達の異常の解消です。カイロプラクティックでは特に重視する項目です。
脳と脊髄神経を中枢神経といいます。
頭蓋骨と脊椎(背骨の連なり)と仙骨(骨盤の真ん中の骨)という容器に守られた脳から出た中枢神経は、背骨の連なりの間の隙間から末梢神経というケーブルとなって枝分かれして体内のあらゆる場所にネットワークを作ります。
身体のあちこちには、身体の状態を正確にモニターし、状態を脳にフィードバックするための神経のセンサーが存在しています。
脳から身体のあらゆるパーツに指示が下り、一方で身体の各パーツはそこに設置されたセンサーによって逐一その状態を脳に報告を上がります。
この際、物理的に神経ネットワークを保護してるこれらの容器に異常があると、神経は阻害されてその働きを弱めたり、逆に刺激されて過剰に働いたりします。
また身体の構造の歪み等により神経のセンサーが誤作動を起こすと、脳は間違った情報をもとに間違った指令を出し、いらぬ不調を自ら作り出すことがあります。
例えば首の関節に引っ掛かりがあることで薬で治らない副鼻腔炎が引き起こされたりします。
※出典:医学書院「プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系」より引用・一部追記
こういった形で背骨の関節の構造の異常が身体の痛みや各パーツの働きの低下などの不調の原因になる場合があるのです。
骨格の矯正を通して神経系の異常を解消すると、筋肉や骨格の症状だけでなく、内臓の機能的な障害(病気というより不調)の改善や自律神経失調による諸症状が解消される可能性があります。
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