セラピストとして忘れられない別れ

ちょっと重たい話になって申し訳ありません。

専門学校を卒業してまだ一年か二年しか立っていない頃、とあるクライアント様に出会い、それから五年以上、途中に間があくこともあったけどずっと見させてもらってました。。

時には奥さんや娘さんを連れてきて下さり、一見とっつき難そうな感じだけど、フランクに話が弾む気のいい方でした。

 

一時期、一年近く姿を見せられなくて、次に会った時はすごく痩せておられてビックリしました。

どうやら癌が見つかったらしく、肝臓の半分を摘出したとのこと。

ひと段落して落ち着いたようなのでまた施術を再開しました。

 

それから一年位経ったある時、腰が痛いと言ってこられました。

「そういえばがんのほうは大丈夫ですか?」

「ああ、もう大丈夫だよ~。」

「再発とか定期的に検査してるんですか?」

「うんやってるよ。」

一通り経過を聞いた後話をした後、施術に入ります。

 

そこそこ動きも改善したものの、痛みはまだ残っている様子。

おかしいなあ?他になんか別の問題があるのかなあ?

「これで少し様子を見て下さい。もしあまり変化ないようなら一応医者に診てもらったほうがいいかもしれません。」

そういってお別れしました。

本人は至って普通でしたが、なんとなく元気がないように感じていました。

今思えばその時の後ろ姿に自分の中で何かを感じていたのかも知れません。

 

その後、半年ほどして、別のクライアント様からその方が亡くなったことを聞きました。

ひょっとして再発して入院しているのかな?

とは思っていたけど、まさか…

 

どうやら癌が腰に転移していたとの事。

うすうす癌の転移が頭によぎったはずなのになんでもっとすぐに病院に行くよう言わなかったのか…

悔やんでも悔やみきれません。

 

実際、それほど間をあけずに病院に行かれたとは思います。亡くなったタイミングから考えてもあの時点でもうかなりあちこちに転移していたんだと思います。

 

とはいえ、もっと出来ることがあったのではないか?

しばらく自問自答する日々が続きました。

私たちセラピストが出来ることなんて限られています。せめて早く以上に気づいてなるべく早く適切な医療ケアを受けてもらう。それくらいしかできません。

しかし、それができるのもお医者さんより皆さんに近い位置にいる私たちです。

がんばりますとも!

 

I.Kさん、いままで治療家としての私を育てて下さって本当にありがとうございます。

御冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

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